2-6-15:「営業利益」から「経常利益」「純利益」

顧客起点マーケティング 良い売上、悪い売上
営業利益は本業の稼ぎを示し、経常利益や純利益は本業外の収支や特別損益を加味した最終的な利益を示す指標です。
2-6-15:「営業利益」から「経常利益」「純利益」
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営業利益=本業でどれだけ稼いだか

利益の種類のうち、営業利益以外の「経常利益」「純利益」は、経営層を目指す方々にとっては必ず理解すべきです。しかしマーケティングの現場では、これらの情報を扱っていないかもしれませんので、本項と次項については、語句の意味だけを知っていただければと思います。

先に説明したように、営業利益は「本業でどれだけ稼いだか」を示す利益です。しかし、企業は本業以外にも、預金の利息を受け取ったり、株の売買で利益を得たり、逆に借入金の利息を支払ったりすることもあります。

これらの本業以外の収支を「営業外収支」と呼び、営業利益にこの営業外収支を加味することで「経常利益」を算出します。

経常利益(Ordinary Profit):経常利益は、企業が通常の事業活動を通じて得た利益の総額を示します。つまり、本業で稼いだ利益(営業利益)に、本業以外で得た利益や損失(営業外収支)を加えたものです。経常利益を見ることで、企業の総合的な利益性を把握することができます。

これらを数式で表すと、「営業利益 + 営業外収支 = 経常利益」となります。

営業外収支の主な項目:

  • 営業外収益:

    • 受取利息:預金や貸付金から受け取る利息

    • 受取配当金:株式投資などから受け取る配当金

    • 有価証券売却益:株式や債券などの売買によって得た利益

    • 為替差益:外国為替の変動によって得た利益

  • 営業外費用:

    • 支払利息:借入金に対する利息の支払い

    • 有価証券売却損:株式や債券などの売買によって生じた損失

    • 為替差損:外国為替の変動によって生じた損失

具体的なケース:機械メーカー

ある機械メーカーが事業で200万円の営業利益を出したときに、次の状況だった場合を考えます。

  • 営業利益:200万円

  • 受取利息:10万円

  • 支払利息:30万円

すると、経常利益はこのようになります。

  • 経常利益:200万円 + 10万円 - 30万円 = 180万円

この場合、営業外収支は10万円 - 30万円 = -20万円とマイナスです。

営業外収支がプラスになることもあります。例えば、次のような場合です。

  • 営業利益:200万円

  • 受取利息:30万円

  • 支払利息:10万円

こうなると、営業外収支は30万円 - 10万円 = 20万円とプラスになり、経常利益は次のようになります。

  • 経常利益:200万円 + 30万円 - 10万円 = 220万円

最終的な企業の成果「純利益」までの道のり

経常利益は、通常の事業活動における利益性を示す指標ですが、企業は時として、通常の事業活動とは関係のない、一時的または偶発的な損益を計上することがあります。

例えば、次のようなものです。

  • 固定資産売却益/売却損:使わなくなった工場や機械などを売却して得た利益または損失

  • 災害による損失:地震や火災などで発生した損失

これらの特別な損益を「特別損益」と呼びます。経常利益にこの特別損益を加味すると、「税引前純利益」となり、さらに税金を差し引くことで、最終的な「純利益」を算出します。

純利益(Net Profit) :純利益は、すべての収益と費用、および税金を考慮した後の、企業が最終的に手にする利益です。企業の経営成績を測る上で重要な指標の一つです。

数式で表すと、「経常利益 + 特別利益 - 特別損失 - 税金 = 純利益」となります。

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《西口一希》

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