Wisdom-Beta の歩き方

初めて来られた方へ、Wisdom-Beta コンテンツ紹介

Wisdomへようこそお越しくださいました。ここでは、Wisdomのコンテンツ群をご紹介します。今後、順次公開していきます。

毎日、数本ずつ読んでいただいても、週末など時間があるときにシリーズ単位で学んでいただいてもかまいません。お一人、お一人のご興味やレベルに合わせて、どうぞご活用ください。なお、会員登録(無料)をしていただくと、各コンテンツをどれだけ読んだかが分かるようになります。またコンテンツ更新時にメールにてご連絡差し上げます。

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1.マーケティングの大前提

コトラー教授をはじめとする多くのマーケティングの古典、大学で使われる様々な教科書、ベストセラー書籍を西口が再読し、「実際の実務で活用し、結果に影響を与えることができるか」といった実務視点でフィルターにかけ体系化したコンテンツです。マーケティングに関する情報と知識を俯瞰的に捉えて、現代に活躍するマーケターが大前提として学ぶことが何かを抽出しています。それぞれ数十の小コンテンツで構成されています。年内公開のコンテンツは、マーケティングの全体像をつかむための“地図”や、どう進むべきかを考える手がかりとなる“コンパス”になる内容を抽出しました。

  • 「100種類を超える〇〇〇マーケティング」 ー 世界にあふれる多種多様なマーケティングの全体像を俯瞰し、全マーケターが知るべき12分野24種のマーケティング概要と100種類すべての概略解説

  • 「実務に使えるマーケティングプロセス」 ー すべてのビジネスにおいて活用できる最も基本的なマーケティングのプロセス(R-STP-MM-I-C)の概要解説

  • 「HOWと心理学」 ー マーケターの多くが最も時間を使うコピー、画像、動画などのコミュニケーションとしての“HOW”(=手段手法)の概要、そしてHOWの有効性に関連する心理学の概要解説

  • 「イノベーション(ゼロイチ)とは何か」 ー 既存マーケットにおける既存プロダクト(商品・サービス)のマーケティングに対して、新たなプロダクト(商品・サービス)をゼロから生み出すイノベーション(ゼロイチ)とは何かを定義し、世界中の実際のイノベーション事例を解説

2.顧客起点マーケティング

これまでに書籍やメディアで紹介してきた、西口自身が実務やコンサルティングの現場で活用している思考方法とフレームワークを集約・再編し、入門から応用まで語彙の統一と関連性の整理を行ったコンテンツです。年内公開のコンテンツは、以下の通りです。

  • WHO WHAT HOWと価値の理解 ー 「WHO(顧客)WHAT(プロダクト)HOW(顧客とプロダクトを結びつける手段手法)」「売上 = 顧客数 x 購買頻度 x 購買単価」「0→1、1→10、10→無限大」という、最も基本となるマーケットとビジネスとマーケティング構造の解説 

  • ビジネス構造の理解 ー  マーケットを構造的に捉えて、成長への戦略選択を容易にし、複数のWHO&WHATを導くセグメンテーションと戦略構築フレームワーク「5segs」「9segs」「N1」の解説

3.テーマ別解説

上記の「マーケティングの大前提」「顧客起点マーケティング」に関わる特定トピックの掘り下げコンテンツです。ベテランマーケターでも誤解していることや陥りがちな罠、そして、西口のコンサルティングで活用してきた内容を元に体系化しています。以下のようなテーマで、年内に30本以上のコンテンツを公開予定です。

  • 「ブランディングの誤解」「ポジショニングの誤解 」「LTV運用の罠」「認知の罠」「マス思考の罠」「外れ値の軽視」「AIのインパクト」など

4.顧客理解

マーケティングに大きな影響を与える心理学に関する解説を行います。具体的には、HOWを左右する心理学170理論、9分類と64の優先理論を解説していきます。

5.世界ーのブランド解説「Apple」 

Appleは、インターブランドのグローバルブランドランキングで2023年まで11年連続で首位を維持し、私たちの生活を変えた世界一のブランドです。マーケティングに関わるなら、その50年近い歴史から学ぶことは多いのではないでしょうか。しかしながら事実を丁寧に見れば、第三者による曲解や誤解も非常に多いです。広告業界関係者なら誰しもが知っているキャンペーンCM「1984」や「Think Different」は、ビジネスに貢献したのでしょうか?

Appleのデザイナーであったジョナサン・アイブの秀逸なデザインも成功要因として有名ですが、彼が担当し数々の賞を受賞した究極のデザインと言われる「Power Mac G4 Cube」を皆さんご存知でしょうか?

Appleの公開情報は限られていますが、日本語と英語の文献やスティーブ・ジョブズを主とした関係者のインタビュー動画をレビューし、1977年の創業から2023年までのAppleの試行錯誤と、売上推移、株式上場した1980年から2024年8月までの株価も参照しながら、マーケターが学ぶべき示唆と知恵を紡ぎ出したいと思います。50年近い歴史の振り返りは2年はかかると思いますが、まずは、年内に5本程度公開します。

6.時事解説・トレンド

時事性の高いコンテンツや時事ニュースや記事の解説を行います。

参考:Wisdom コンテンツ開発方針

マーケティングは、物理や化学のように再現性のある普遍的な理論や法則がなく、財務や法務のような誰しもが従う規則がないゆえに、その内容は多種多様な手法や手段に個別特化し、収束することなく拡大し続けています。

マーケティングは、企業の実務を主な対象としているので、大学のようなアカデミアにおいても入手できるデータやファクト(企業実務の内部データや事実)が限られるため、物理や科学のように実証実験することが困難です。よって、エビデンスによる再現性と普遍性を確立することが非常に困難です。

私、西口がマーケティングに関わり始めた1990年代は、テレビ、新聞、雑誌、ラジオといったマス媒体を活用したマスマーケティングの時代で、今から考えると非常にシンプルな時代でした。

その後、1990年代にインターネット、ネットメディア、ECが登場し、2000年代のSNS、スマートフォンの個人への浸透で、誰もが常時直接インターネットにつながった2024年現在では、デジタル世界が爆発的に拡大し、顧客と企業の間に無数の媒体と無数のコミュニケーション手段が生まれています。

この変化に応じて、多種多様な「〇〇〇」マーケティングの情報と知識が世界中で増え、誰もが全体把握できない状態になり、体系化も叶わない状態です。マーケターが接するマーケティング用語も、デジタル分野、テクノロジー分野に拡大し、もはや全体数も把握できません。

ちょうど、この劇的な変化の35年間に、私は、P&G、ロート製薬、ロクシタン、SmartNewsという事業会社、M-Force社を共同創業し(2024年7月にマクロミル社に売却)、それぞれのマーケティングと経営に関わりました。並行して、スタートアップへ投資、PE(プライベートエクイティ)ファンドのアドバイザー、コンサルティングを通じて累計370社(2024年8月9日時点)のご相談と、異なる業種の40を超える企業をサポートする機会をいただきました。

そこで体感したのは、マーケティング分野が、統合的に体系化されることなく、個別特化が広がり、もはやカオス化し続けていることです。35年間この分野で実務に関わってきた私でも全体把握ができなくなってきました。また、マーケティングに関わる多くの方々が、このカオスの中で「マーケティングの何を学んで実務に活用すべきか?」の判断が困難になり、時間とお金を浪費しています。

自分の実務や投資先・クライアント支援に生かすべく、カオスを解き明かすべく、約8年間かけてマーケティングの古典、教科書、ベストセラーとなった書籍やメディア記事を再読し、知識を再整理しています。体系化できた一部は、書籍やメディアへの寄稿で発信してきましたが、このWisdom-Betaではすでに発信したコンテンツも含めて、マーケティング知識全体の体系化を目指しています。

私自身が関わる実務で活用し、結果に影響を与えることができるか、といった実務視点でフィルターにかけ、その知識と知恵を体系化したコンテンツを発信していきます。

西口一希

Wisdom Evolution Company 代表