1-1-6：分野5：SNS マーケティング、ソーシャルメディア マーケティング（Social Media Marketing）　ー　顧客自身が発信するメディアの登場と顧客のメディア化への対応

ソーシャルメディアを利用したマーケティング

SNS（ソーシャルネットワーキングサービス）マーケティング、およびソーシャルメディア マーケティングは、Facebook、X（旧Twitter）、Instagram、LinkedIn、TikTokなどのプラットフォームを利用してブランドを宣伝し、顧客と直接的にコミュニケーションを取るデジタルマーケティングの手法です。このアプローチは、企業が広範な潜在顧客オーディエンスにリーチし、認知度を高め、顧客とのエンゲージメントを強化するための効果的な手段となっています。

ソーシャルメディアは双方向性が強く、顧客との直接的なやり取りが可能です。これにより、顧客のフィードバックや質問にリアルタイムで応じることができ、高い顧客満足度を実現します。また、ターゲティングにおいて、インターネット内で捕捉できるユーザー行動や興味に基づいて広告配信をターゲット設定できるため、広告のパーソナライズが可能です。これにより、広告の効果を最大化し、ROIを向上させることができます。

質の高いコンテンツを提供してブランドの価値を伝え、フォロワーにシェアしてもらうことを目指すコンテンツマーケティングや、影響力のある個人とのパートナーシップを通じて、そのフォロワーに対して製品やサービスを宣伝するインフルエンサーマーケティングと連動することも可能です。

ソーシャルメディアマーケティングは、ブランドがより広いオーディエンスにリーチし、リアルタイムでのフィードバックを得ながら対話的な関係を築くことができるため、分野3、4、6、7の個別マーケティング概念と統合的に運用されるだけでなく、分野2の1to1マーケティングおよびパーソナライズドマーケティングとも連動します。

ソーシャルメディアマーケティングの活用事例

スターバックス（Starbucks）の「#RedCupContest」：スターバックスは毎年クリスマスシーズンになると、赤いカップを使った「#RedCupContest」をInstagramで展開します。顧客は、自分がデザインした赤いカップの写真をハッシュタグとともに投稿します。このコンテストは顧客参加型のキャンペーンとして成功し、大量のユーザー生成コンテンツを通じて自然な広告効果を生み出しました。

ゴープロ（GoPro）のユーザー生成コンテンツ：GoProは、自社のカメラを使用して撮影された冒険やアクション満載のビデオを、ソーシャルメディアで共有することを奨励しています。顧客は自ら撮影したすばらしい映像をハッシュタグ「#GoPro」をつけて投稿し、GoProがこれらの投稿を再共有することで、製品の魅力と使用例を広く提示しています。この戦略により、GoProは製品の実用性を実際の顧客の体験を通じて証明しています。

スポティファイ（Spotify）のプレイリスト共有機能：Spotifyは、ユーザーが作成したプレイリストをSNSで簡単に共有できる機能を提供しています。これにより、ユーザーは自分の音楽の趣味を友人と共有することができ、同時にSpotifyの利用促進にもつながっています。