リアルタイムで接触できるモバイルマーケティング
モバイルマーケティング(Mobile Marketing)は、2000年代後半から急速に浸透したスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスを通じて顧客にアプローチするマーケティングです。SNS、SMS(ショートメッセージサービス)、モバイルアプリ、モバイルからアクセス可能なインターネットメディアやECなど多種多様なチャネルを利用しています。
モバイルマーケティングの強みは、場所や時間に関わらずリアルタイムでターゲットオーディエンスに到達できる点にあり、パソコンを主体に発展してきたインターネットマーケティング、デジタルマーケティングをはるかに超えるインパクトをもたらしています。
モバイルマーケティングは、分野2の1to1マーケティングおよびパーソナライズドマーケティング、分野3のインターネットマーケティングおよびデジタルマーケティング、 分野4のウェブサイトマーケティングおよびSEM、分野5のSNS マーケティングおよびソーシャルメディア マーケティングの実行プラットフォームになりつつあります。
モバイルマーケティングの活用事例
スターバックス(Starbucks):スターバックスのモバイルアプリは顧客に対して非常にパーソナライズされた体験を提供し、位置情報を活用して最寄りの店舗を案内するだけでなく、モバイルオーダー&ペイ機能を通じて店舗での待ち時間を削減します。さらに、顧客の購買履歴を分析してカスタマイズされたリワードやプロモーションを提供し、顧客のロイヤリティとエンゲージメントを高めています。また、コーヒーのカスタマイズやギフトカードの購入、リワードポイントの管理など、ユーザーの多岐にわたる活動を行えるプラットフォームとして機能しています。この一連の機能により、スターバックスは顧客の日常生活に深く組み込まれ、モバイルエクスペリエンスを通じてブランドと顧客の間に強い結びつきを作り出しています。
バーガーキング(Burger King):バーガーキングは米国において、「Whopper Detour」(回り道ワッパー)というキャンペーンで、ユーザーが競合他社のマクドナルドに近づくと、バーガーキングのアプリを使って1セントでワッパーを注文できるクーポンを発行するプロモーションを行いました。この戦略は、位置情報サービスを使用して競合との差別化を図り、大きな話題となりました。
日本郵便の「はがきデザインキット」アプリ:日本郵便は、「はがきデザインキット」というアプリを提供しています。このアプリを使うと、ユーザーはスマートフォンでオリジナルの年賀状や挨拶状をデザインし、そのまま印刷の発注が可能です。このサービスは、デジタルとアナログの組み合わせを利用することで、新しい顧客層を引きつけています。
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