1-3-27:ブランドナラティブ、ブランドミッション、ほか

ブランドの要素やアイデンティティに関する語彙を列挙。無印良品やユニクロ、マクドナルドなどの事例を紹介しています。
1-3-27:ブランドナラティブ、ブランドミッション、ほか

3.ブランドの要素やアイデンティティに関連

「ブランド・ブランディングに関する158語彙:8分類と62の優先語彙」で紹介した8分類に沿って、非優先の96語彙を解説しています。ここでは「分類3.ブランドの要素やアイデンティティに関連するもの」として、ブランドナラティブ、ブランドミッションなど15語彙を解説します。

ブランドエッセンス(Brand Essence)

ブランドの核心的な価値やコンセプト。顧客に伝えたい最も重要なブランドの特徴を指します。

  • 事例1:Appleのブランドエッセンスは、シンプルさと革新性です。

  • 事例2:ナイキのブランドエッセンスは、スポーツを通じた挑戦と勝利です。

  • 事例3:無印良品は、シンプルで持続可能なライフスタイルを提案するブランドエッセンスを持っています。

ブランドカルチャー(Brand Culture)

ブランドが持つ独自の価値観や理念、企業文化。顧客や従業員に影響を与える要素を指します。

  • 事例1:Appleは、革新とシンプルさを重視するブランドカルチャーを持っています。

  • 事例2:パタゴニアは、環境保護に重点を置いたブランドカルチャーを構築しています。

  • 事例3:ユニクロは、シンプルで高品質な製品を提供する企業文化をブランドカルチャーに反映しています。

ブランドコア(Brand Core)

ブランドの中心的な価値やメッセージ、存在意義。ブランドのアイデンティティを定義する要素を指します。

  • 事例1:ナイキのブランドコアは、「スポーツを通じて挑戦し、限界を超えることを信じる」という信念に基づいています。

  • 事例2:Appleのブランドコアは、革新とデザインの融合にあります。

  • 事例3:資生堂は、美と健康を追求することをブランドコアにしています。

ブランドシンボル(Brand Symbol)

ブランドを視覚的に象徴する要素。ロゴ、マスコット、色などが含まれます。

  • 事例1:マクドナルドの「ゴールデンアーチ」は、世界中で認識されています。

  • 事例2:ナイキの「スウッシュ」は、スポーツブランドの象徴として知られています。

  • 事例3:三菱のロゴは、企業ブランドのシンボルとして広く認識されています。

ブランドストーリー(Brand Story)

ブランドの誕生や成長、理念に関する物語。顧客との感情的なつながりを強化するために活用されます。

  • 事例1:Appleは、スティーブ・ジョブズのビジョンとイノベーションの物語を通じてブランドストーリーを構築しています。

  • 事例2:ナイキは、スポーツ選手の挑戦と成功をブランドストーリーに織り交ぜています。

  • 事例3:トヨタは、創業者の努力と技術革新の歴史をブランドストーリーに反映させています。

ブランドタイポグラフィー(Brand Typography)

ブランドの文字デザインや書体を決定する要素。視覚的な一貫性を保つために重要な役割を果たします。

  • 事例1:Appleは、製品や広告に一貫したタイポグラフィーを使用しています。

  • 事例2:コカ・コーラは、長年にわたって同じフォントを使用し、ブランドの統一感を保っています。

  • 事例3:無印良品は、シンプルで読みやすい書体を採用し、ブランドイメージに合致したタイポグラフィーを維持しています。

ブランドタグライン(Brand Tagline)

ブランドのコンセプトやメッセージを簡潔に表現したキャッチフレーズを指します。

  • 事例1:ナイキの「Just Do It.」は、スポーツ精神を表現した強力なタグラインです。

  • 事例2:マクドナルドの「I’m Lovin’ It」は、親しみやすさと楽しさを表現しています。

  • 事例3:トヨタの「Drive Your Dreams.」は、未来志向のブランドメッセージを伝えています。

ブランドトーン(Brand Tone)

ブランドが顧客や市場とコミュニケーションする際の言葉遣いやスタイルを指します。

  • 事例1:Appleは、洗練されたトーンで製品の革新性を強調しています。

  • 事例2:ナイキは、力強く情熱的なトーンでスポーツ精神を伝えています。

  • 事例3:スターバックスは、親しみやすく温かみのあるトーンで顧客と接しています。

ブランドナラティブ(Brand Narrative)

ブランドが伝える物語やストーリー。顧客との感情的なつながりを築くために重要な役割を果たします。

  • 事例1:Appleは、スティーブ・ジョブズのビジョンと革新の物語をブランドナラティブとして伝えています。

  • 事例2:ナイキは、アスリートの挑戦と成功をストーリーにして、ブランドナラティブを構築しています。

  • 事例3:ホンダは、挑戦と技術革新の歴史を通じてブランドナラティブを形成しています。

ブランドパーパス(Brand Purpose)

ブランドが存在する目的や社会的な役割。ブランドが顧客に提案する価値以上の意義を指します。

  • 事例1:パタゴニアは、環境保護をブランドパーパスとして掲げ、顧客との共感を得ています。

  • 事例2:Teslaは、持続可能なエネルギーの普及をブランドパーパスとしています。

  • 事例3:ソニーは、技術革新を通じて人々の生活を豊かにすることをブランドパーパスとしています。

ブランドビジョン(Brand Vision)

ブランドが目指す未来像や長期的な目標。ブランドの方向性を示し、企業を成長に導きます。

  • 事例1:Teslaは、「世界を持続可能なエネルギーに移行させる」ことをブランドビジョンとして掲げています。

  • 事例2:ナイキは、すべての人がスポーツを楽しめる世界を目指すブランドビジョンを持っています。

  • 事例3:ユニクロは、服を通じて世界中の人々の生活をより良くするというビジョンを掲げています。

ブランドヒストリー(Brand History)

ブランドの誕生から現在までの歴史や発展の経緯。ブランドの信頼性やアイデンティティの源泉となります。

  • 事例1:コカ・コーラは、1886年に発祥した長いブランドヒストリーを持っています。

  • 事例2:Appleは、スティーブ・ジョブズのビジョンによる革新の歴史がブランドの一部となっています。

  • 事例3:トヨタは、創業からの技術革新とグローバル展開の歴史を誇っています。

ブランドフォント(Brand Font)

ブランドのビジュアルアイデンティティの一部を形成する文字デザインや書体。ブランドの一貫性を保つために重要です。

  • 事例1:コカ・コーラは、長年にわたって一貫したフォントを使用しています。

  • 事例2:Appleは、ミニマルで読みやすいフォントをビジュアルアイデンティティに取り入れています。

  • 事例3:無印良品は、シンプルなフォントを使い、ブランドの理念に合った視覚的表現を展開しています。

ブランドミッション (Brand Mission)

ブランドが果たすべき目的や目標。企業やブランドが顧客や社会に対して提案する価値を示します。

  • 事例1:Teslaのミッションは、持続可能なエネルギーの普及を推進することです。

  • 事例2:ナイキは、アスリートに最高の製品を提供するというミッションを掲げています。

  • 事例3:ユニクロは、手頃な価格で高品質な服を提供することをブランドミッションとしています。

ブランドメッセージング(Brand Messaging)

ブランドが顧客に対して伝えるメッセージ。製品やサービス、ブランドの価値を簡潔に表現します。

  • 事例1:Appleは、「Think Different」というメッセージを通じて革新性を伝えています。

  • 事例2:ナイキの「Just Do It」は、スポーツ精神と挑戦を象徴するメッセージです。

  • 事例3:キリンは、製品の自然な味わいを強調したメッセージを打ち出しています。

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《西口一希》

ブランディングの3つの目的+158語彙:8分類と62の優先語彙