1-3-16：ブランドアンバサダー、ブランドエクスペリエンス、ほか

5．顧客関係やポジショニング　62の優先語彙：38～41

「ブランド・ブランディングに関する158語彙：8分類と62の優先語彙」で紹介した8分類に沿って、62の優先語彙を解説しています。ここでは「分類5．ブランドの顧客関係やポジショニングに関連するもの」より、ブランドアンバサダー、ブランドエクスペリエンス、ブランドターゲット、ブランドディスティンクションを解説します。

ブランドアンバサダー（Brand Ambassador）

ブランドの価値を代表して伝える人やキャラクター。企業やブランドと契約し、広告やプロモーションで役割を果たします。

• 事例1：テイラー・スウィフトは、コカ・コーラの「ダイエット・コーラ」のブランドアンバサダーとしてキャンペーンに登場しました。

• 事例2：大谷翔平選手は、ニューバランスのグローバルブランドアンバサダーを務めています。

• 事例3：綾瀬はるかは、P&Gの「SK-II」のブランドアンバサダーを務め、日本を含むアジア市場でプロモーションが展開されています。

ブランドエクスペリエンス（Brand Experience）

顧客がブランドとの接点を通じて体験する感情や認知。製品の使用、店舗での接客、広告、オンライン体験などが含まれます。

• 事例1：Apple Storeでは、製品を試すことができるだけでなく、優れた顧客サービスを通じてブランドエクスペリエンスを提供しています。

• 事例2：スターバックスは、店舗の雰囲気やパーソナルなサービスを通じて、顧客に独自のブランドエクスペリエンスを提供しています。

• 事例3：Teslaは、オンラインでの購買体験から、ショールームでの車のデモンストレーションまで、統一されたブランドエクスペリエンスを提供しています。

ブランドターゲット （Brand Target）

ブランドが特に訴求したい潜在顧客層や潜在市場のこと。年齢、性別、ライフスタイル、消費行動などの観点から定義されます。

• 事例1：アパレルブランドのBurberryは、若年層のファッション意識の高い顧客をブランドターゲットにしています。

• 事例2：トヨタは、ファミリー層や高齢者層を中心にターゲットとしていますが、最近では若年層にも訴求しています。

• 事例3：レッドブルは、アクションスポーツ愛好者や冒険心のある若者をターゲットにしています。

ブランドディスティンクション（Brand Distinction）

他の競合ブランドと差別化される、ブランド独自の特長や魅力のこと。明確な違いを持つことが、顧客の選択に影響を与えます。

• 事例1：日産は、エコフレンドリーな電気自動車の普及に努めるブランドとして、ブランドディスティンクションを確立しています。

• 事例2：ソニーは、デザインの革新性とユーザーインターフェースの使いやすさで他のテクノロジーブランドと差別化を図っています。

• 事例3：パタゴニアは、環境保護に対する強いコミットメントによって、競合ブランドとの違いを明確にしています。