1-3-20：ブランドキャンペーン、ブランドコミュニケーション、ほか

6．一貫性や継続性　62の優先語彙：52～54

「ブランド・ブランディングに関する158語彙：8分類と62の優先語彙」で紹介した8分類に沿って、62の優先語彙を解説しています。ここでは「分類6．ブランドの一貫性や継続性に関連するもの」より、ブランドキャンペーン、ブランドコミュニケーション、ブランドリニューアルを解説します。

ブランドキャンペーン（Brand Campaign）

ブランドのメッセージや価値を伝えるために行われる、一連の広告やプロモーション活動を指します。

• 事例1：ナイキの「Just Do It」キャンペーンは、スポーツ精神を称えるブランドキャンペーンとして長く続いています。

• 事例2：コカ・コーラの「Share a Coke」キャンペーンは、個人の名前が書かれたボトルを販売し、顧客との感情的なつながりを強化しました。

• 事例3：Appleの「Shot on iPhone」キャンペーンは、ユーザーが撮影した写真を利用し、iPhoneのカメラ性能を強調するブランドキャンペーンとして成功しました。

ブランドコミュニケーション（Brand Communication）

ブランドが顧客や市場とどのようにコミュニケーションを取るか、メッセージを伝えるかに関する全体的な戦略や活動。広告、ソーシャルメディア、イベントなどを通じて行われます。

• 事例1：スターバックスは、ソーシャルメディアを通じて、新製品の告知や顧客のフィードバックを集めるブランドコミュニケーションを展開しています。

• 事例2：レッドブルは、スポーツイベントを通じて顧客とのエンゲージメントを高め、ブランドの価値観を共有しています。

• 事例3：ユニクロは、テレビCMや店頭広告を組み合わせ、顧客に対して一貫したメッセージを伝えるブランドコミュニケーションを展開しています。

ブランドリニューアル（Brand Renewal）

ブランドの刷新や改善を行うこと。既存のブランドイメージを維持しつつ、時代に合わせてブランドを再活性化します。

• 事例1：カルビーは2000年代、「ポテトチップス」などのパッケージデザインを現代風にリニューアル。若年層の支持を集め、海外市場への進出も強化しました。

• 事例2：ペプシは、ロゴやパッケージデザインを定期的に刷新し、ブランドリニューアルを行っています。

• 事例3：無印良品は2010年前後、商品パッケージをより簡素でグローバルなデザインに変更。シンプルで高品質なライフスタイルブランドとして、海外市場での人気を高めました。