1-3-19:ブランドコンシステンシー、ブランドガイドライン、ほか

ブランド・ブランディングに関する62の優先語彙を解説しています。今回は、ブランドコンシステンシー、ブランドコンティニュイティ、ブランドガイドラインを、AppleやLevi's、Netflixなどの事例を交えて説明します。
1-3-19:ブランドコンシステンシー、ブランドガイドライン、ほか

6.一貫性や継続性 62の優先語彙:49~51

「ブランド・ブランディングに関する158語彙:8分類と62の優先語彙」で紹介した8分類に沿って、62の優先語彙を解説しています。ここでは「分類6.ブランドの一貫性や継続性に関連するもの」より、ブランドコンシステンシー、ブランドコンティニュイティ、ブランドガイドラインを解説します。

ブランドコンシステンシー(Brand Consistency)

ブランドのメッセージ、ビジュアル、体験が一貫していること。どのチャネルや媒体でも同じトーンや価値観を持つことが重要になります。

  • 事例1:Appleが製品デザイン、広告、店舗体験において一貫したブランドコンシステンシーを保ち、プレミアムブランドとしてのイメージを維持。

  • 事例2:IKEAは、カタログ、店舗、ウェブサイトなどで同じデザインとメッセージを用いて、一貫性を持たせています。

  • 事例3:コカ・コーラは、全世界で赤いパッケージと同じロゴを使い、どこでも認識されるブランドコンシステンシーを実現しています。

ブランドコンティニュイティ(Brand Continuity)

ブランドが長期にわたって一貫したメッセージや価値を持ち続けること。変わらないアイデンティティやビジョンを維持することが重要になります。

  • 事例1:Levi'sは、150年以上にわたり、デニムブランドとしてのアイデンティティを維持しています。

  • 事例2:Kellogg’sは、長年にわたり「朝食用シリアル」のリーダーとしてブランドコンティニュイティを持っています。

  • 事例3:Nestléは、多くの製品ラインで一貫した品質とブランドビジョンを提供しています。

ブランドガイドライン(Brand Guidelines)

ブランドの一貫性を保つために定められた規則や指針。ロゴの使用方法、フォント、カラー、メッセージングなどが含まれます。

  • 事例1:Netflixは、ロゴの使用、カラーパレット、フォント、マーケティング素材のトーン&マナーに関する厳格な規定を設けています。

  • 事例2:Googleは、ロゴのフォントやカラーに関するガイドラインを詳細に定めており、各プロダクトで一貫性を持たせています。

  • 事例3:IBMのブランドガイドラインは、企業全体でのブランド一貫性を維持するために、デジタルや印刷媒体でのロゴ使用法を指定しています。

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《西口一希》

ブランディングの3つの目的+158語彙:8分類と62の優先語彙