1-3-15:ブランドポートフォリオ、ブランドスコアカード、ほか

ブランドポートフォリオ、ブランドスコアカード、ブランドリサーチといった用語を花王、P&G、キリンなどの事例を交えて解説します。
1-3-15:ブランドポートフォリオ、ブランドスコアカード、ほか

4.管理、戦略、パフォーマンス 62の優先語彙:35~37

「ブランド・ブランディングに関する158語彙:8分類と62の優先語彙」で紹介した8分類に沿って、62の優先語彙を解説しています。ここでは「分類4.ブランドの管理、戦略、パフォーマンスに関連するもの」より、ブランドポートフォリオ、ブランドスコアカード、ブランドリサーチを解説します。

ブランドポートフォリオ(Brand Portfolio)

企業が保有する複数のブランドの集合体。それぞれのブランドが市場で異なる役割を果たし、全体としての相乗効果(シナジー)を生み出します。

  • 事例1:花王は、洗剤、化粧品、飲料などの多岐にわたるブランドポートフォリオを持っています。

  • 事例2:サントリーは、ザ・プレミアム・モルツ、BOSS、伊右衛門など異なるカテゴリーのブランドを持つブランドポートフォリオを構築しています。

  • 事例3:日清食品は、カップヌードル、どん兵衛、チキンラーメンなど多くのブランドを持つブランドポートフォリオを展開しています。

ブランドスコアカード(Brand Scorecard)

ブランドのパフォーマンスを評価するための指標をまとめた管理ツール。顧客の認知度、満足度、売上などを測定してブランドの健康状態を把握します。

  • 例文1:マーケティングキャンペーンの効果を測定するために、P&Gがブランドスコアカードを使用して認知度や購入意欲を評価する。

  • 例文2:Googleが定期的にブランドスコアカードを使い、顧客のブランド認識とエンゲージメントを分析する。

  • 例文3:コカ・コーラがブランドスコアカードで顧客の満足度や市場シェアを追跡し、ブランド戦略を調整する。

ブランドリサーチ (Brand Research)

顧客がブランドについてどのように感じているか、市場での競合状況はどうかといった、ブランドに関する調査。市場調査や顧客調査が含まれます。

  • 例文1:キリンがブランドリサーチを実施し、顧客が同社製品に対してどのようなイメージを持っているかを分析する。

  • 例文2:ユニクロが、海外市場進出の前に、各国の顧客のニーズやブランドに対する印象を調査する。

  • 例文3:資生堂が、新製品発売前に顧客インタビューを実施し、ブランド認識と競合製品の評価をリサーチする。

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《西口一希》

ブランディングの3つの目的+158語彙:8分類と62の優先語彙