

1.種類や範囲 62の優先語彙:9~12
「ブランド・ブランディングに関する158語彙:8分類と62の優先語彙」で紹介した8分類に沿って、62の優先語彙を解説しています。ここでは「分類1.ブランドの種類や範囲に関連するもの」より、プレステージブランド、プレミアムブランド、プロダクトブランド/製品ブランド、ブランドアンブレラを解説します。
プレステージブランド(Prestige Brand)
社内の他ブランドや市場における競合ブランドなどに対して、高級感やステータスを象徴するブランド。高価格帯で、優れた品質や独自性を持つブランドを指します。次の「プレミアムブランド」と同じ意味で使われる場合もあります。
事例1:ロレックスは、時計業界におけるプレステージブランドとして広く認識されています。
事例2:ルイ・ヴィトンは、ファッション業界で高級品として位置づけられるプレステージブランドです。
事例3:メルセデス・ベンツは、ラグジュアリーな自動車ブランドとして、世界中で高い評価を得ています。
プレミアムブランド(Premium Brand)
社内の他ブランドや市場における競合ブランドなどよりも高価格で、品質や価値において優れているとされるブランド。高価格帯に位置します。手前の「プレステージブランド」と同じ意味で使われる場合もあります。
事例1:Appleは、プレミアムブランドとして、価格以上の価値を提供することで広く認識されています。
事例2:スターバックスは、コーヒー業界でプレミアムな体験を提供するブランドとして知られています。
事例3:BMWは、プレミアムカー市場において、品質と性能で他社と差別化しています。
プロダクトブランド/製品ブランド(Product Brand)
特定の商品や製品ラインを代表するブランド。ブランド名が商品そのものに付与され、顧客に対してその価値を伝えます。
事例1:Nestléの「ネスカフェ」は、製品ブランドとして世界的に認知されています。
事例2:P&Gの「パンパース」は、ベビー用品の製品ブランドとして広く使われています。
事例3:ソニーの「PlayStation」は、ゲームコンソール市場で非常に強い製品ブランドを築いています。
マスターブランド(Master Brand)
企業が持つ複数の製品やサブブランドを統括する中心的なブランド。強いブランドエクイティを持ち、全体の信頼性や価値を支えます。
事例1:Nestléは、複数の食品ブランドを持ちながら、マスターブランドとしての地位を確立しています。
事例2:Googleは、検索エンジンを超えてクラウドサービスやスマートフォンなど、広範な製品ラインを統括するマスターブランドです。
事例3:ディズニーは、エンターテインメント業界でテーマパーク、映画、キャラクターグッズを統括するマスターブランドとして機能しています。
まだ会員登録されていない方へ
会員になると、既読やブックマーク(また読みたい記事)の管理ができます。今後、会員限定記事も予定しています。登録は無料です