1-3-6:インターナショナルブランド、グローバルブランド、ほか

62の優先語彙を解説していきます。まずはインターナショナルブランド、グローバルブランド、コーポレートブランド、ナショナルブランドを解説し、それぞれの事例を紹介します。
1-3-6:インターナショナルブランド、グローバルブランド、ほか

1.種類や範囲 62の優先語彙:1~4

本項から、前項で紹介した8分類に沿って、62の優先語彙を解説していきます。ここでは「分類1.ブランドの種類や範囲に関連するもの」より、インターナショナルブランド、グローバルブランド、コーポレートブランド、ナショナルブランドを解説します。

インターナショナルブランド (International Brand)

国際的に展開されているブランド。特定の国や地域に限定せず、複数の国で認知され、販売されているブランドを指します。

  • 事例1:コカ・コーラは、アメリカ発祥のインターナショナルブランドであり、世界中で販売されています。

  • 事例2:トヨタは、インターナショナルブランドとして、異なる市場ごとに車のラインナップを調整しながら、全世界で成功しています。

  • 事例3:ナイキは、スポーツウェア市場でのインターナショナルブランドであり、各国の文化やスポーツチームとのコラボレーションを通じてグローバル展開を行っています。

グローバルブランド (Global Brand)

世界規模で共通のブランド戦略を持ち、同じメッセージや価値観を伝えながら、各国で展開されるブランドを指します。

  • 事例1:マクドナルドは、世界中で同じメニューとサービスを提供しつつ、各地域の食文化に合わせたメニューも取り入れながらグローバルブランドとして展開しています。

  • 事例2:IKEAは、シンプルで安価な家具を提供するという共通のブランドメッセージを持ちながら、各国での顧客ニーズに応じた商品ラインナップを展開しています。

  • 事例3:Samsungは、テクノロジーと革新を前面に押し出し、世界中で同じメッセージを発信するグローバルブランドの一例です。

コーポレートブランド (Corporate Brand)

企業全体のブランドとしての価値やイメージを指します。製品やサービスのブランドとは別に、企業そのものの信頼性や価値観を強調します。

  • 事例1:ソニーは、製品ラインナップを超えて、イノベーションや高品質、信頼性を持つコーポレートブランドとして世界中で知られています。

  • 事例2:ユニリーバは、顧客が健康的で持続可能な生活を送れるように支援するというコーポレートブランドのメッセージを強調し、各製品ラインに反映しています。

  • 事例3:IBMは、「スマートな地球」を実現するための技術革新を企業全体のミッションとして掲げ、コーポレートブランドを構築しています。

ナショナルブランド(National Brand)

特定の国で有名であり、国全体で展開されるブランドを指します。広範な流通網によって、全国的なマーケティング活動を行っています。

  • 事例1:アメリカでは、ナショナルブランドとしての「Kellogg’s」が、全国規模でシリアルを販売しています。

  • 事例2:日本では「キリン」がナショナルブランドとして飲料市場に強いプレゼンスを持っています。

  • 事例3:フランスの「エヴィアン」は、フランス国内でよく知られたミネラルウォーターブランドとして確立されています。

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《西口一希》

ブランディングの3つの目的+158語彙:8分類と62の優先語彙