1-3-18:ブランドリテンション、ブランドロイヤルティ、ほか

ブランドの顧客関係やポジショニングに関連するものについて、ブランドリテンション、ブランドロイヤルティ、ブランド態度をAppleや無印良品、パタゴニアなどの事例を交えて解説します。
1-3-18:ブランドリテンション、ブランドロイヤルティ、ほか

5.顧客関係やポジショニング 62の優先語彙:46~48

「ブランド・ブランディングに関する158語彙:8分類と62の優先語彙」で紹介した8分類に沿って、62の優先語彙を解説しています。ここでは「分類5.ブランドの顧客関係やポジショニングに関連するもの」より、ブランドリテンション、ブランドロイヤルティ、ブランド態度を解説します。

ブランドリテンション(Brand Retention)

ブランドに対する顧客の忠誠心を維持し、リピーターを確保すること。顧客と長期的な関係を築きます。

  • 事例1:Amazon Primeは、特典や迅速な配達を提供し、顧客のブランドリテンションを向上させています。

  • 事例2:スターバックスは、ポイントプログラムで顧客を引きつけ、ブランドリテンションを強化しています。

  • 事例3:ユニクロは、アプリ会員向けのポイントプログラムや、オンラインストアとの連携サービスを通じて、ブランドリテンションを高めています。

ブランドロイヤルティ(Brand Loyalty)

顧客が特定のブランドに強い信頼や愛着を抱き、競合製品に乗り換えずにそのブランドを選び続ける傾向のこと。ブランドの品質、体験、価値観などが長期的な満足を提供することで構築されます。

  • 事例1:Appleユーザーは、他のスマートフォンに乗り換えることなく、iPhoneを継続して購入する高いブランドロイヤルティを持っています。

  • 事例2:パナソニックは、品質と技術革新に対する信頼から、高いブランドロイヤルティを持つ顧客を多数抱えています。

  • 事例3:ホンダは、特にバイク市場ではロイヤルティが高く、性能や品質の安定性などから長期にわたりホンダ製品を選び続ける顧客が多くいます。

ブランド態度 (Brand Attitude)

顧客がブランドに対して抱く感情的、心理的な態度や認識。好意的か、否定的か、無関心かなどを指します。

  • 事例1:無印良品は、シンプルで機能的な価値観を象徴するブランド態度を顧客の間で確立しています。

  • 事例2:レッドブルは、エネルギッシュで冒険的なブランド態度を顧客に持たせています。

  • 事例3:パタゴニアは、環境保護意識の高い顧客に対して、信頼されるブランド態度を構築しています。

まだ会員登録されていない方へ

会員になると、既読やブックマーク(また読みたい記事)の管理ができます。今後、会員限定記事も予定しています。登録は無料です


《西口一希》

ブランディングの3つの目的+158語彙:8分類と62の優先語彙