1-3-21:ブランドエクイティ、ブランドリコグニション、ほか

ブランド・ブランディングに関する62の優先語彙を解説しています。今回は、ブランドエクイティ、ブランドリコグニション、ブランド認知を、ソニーやコカ・コーラ、マクドナルドなどの事例を交えて説明します。
1-3-21:ブランドエクイティ、ブランドリコグニション、ほか

7.成長や評価 62の優先語彙:55~57

「ブランド・ブランディングに関する158語彙:8分類と62の優先語彙」で紹介した8分類に沿って、62の優先語彙を解説しています。ここでは「分類7.ブランドの成長や評価に関連するもの」より、ブランドエクイティ、ブランドリコグニション、ブランド認知を解説します。

ブランドエクイティ(Brand Equity)

ブランドが持つ価値や強みを示す概念。ブランドエクイティが高いほど、顧客はそのブランドに対して高い信頼感や価格プレミアムを認めます。

  • 事例1:ソニーは、革新と高性能という評価に支えられたブランドエクイティを活用し、多岐にわたる分野で成功を収めています。

  • 事例2:SUBARUのブランドエクイティは、安心や走行の楽しさを提供する四輪駆動技術や、安全性能への高い評価によって強固なものになっています。

  • 事例3:任天堂は、革新的なハードウェア技術や、マリオなどの強力なIPに基づくブランドエクイティを築き、顧客の信頼を得ています。

ブランドアウェアネス/ブランド認知(Brand Awareness)

顧客が特定のブランドを知っている、または聞いたことがあるという状態。単にブランド名やロゴを知っているというレベルから、そのブランドを一定は理解している状態まで含みます。

  • 事例1:コカ・コーラは、世界中で非常に高いブランド認知を持っています。

  • 事例2:Googleは、検索エンジンというカテゴリーにおいて圧倒的なブランド認知を誇っています。

  • 事例3:テスラは、電気自動車のリーダーとしてブランド認知を急速に高めています。

ブランドリコグニション/ブランド認識(Brand Recognition)

顧客がブランドのロゴやスローガンといった識別要素を見たり聞いたりして、すぐにそのブランドを認識できること。顧客がそのブランドと関連付けられるイメージや特徴を即座に思い出すことができる状態です。

  • 事例1:マクドナルドの「ゴールデンアーチ」を見ると、世界中の多くの人が瞬時にマクドナルドの商品や雰囲気を思い起こします。

  • 事例2:アディダスの「スリーストライプス」ロゴは、スポーツウェア市場で非常に高いブランドリコグニションを持ちます。

  • 事例3:フェラーリの「跳ね馬」のロゴは、スポーツカー市場で非常に強いブランドリコグニションがあり、その性能やレーシングの伝統を想起させます。

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《西口一希》

ブランディングの3つの目的+158語彙:8分類と62の優先語彙