4-1-18:ネットワーク効果、バーダー・マインホフ現象、ハードル効果

ネットワーク効果とは、製品やサービスの価値が、その利用者の増加とともに高まる現象です。多くの人が使うほど価値が上がり、さらなる利用者を引きつけます。
4-1-18:ネットワーク効果、バーダー・マインホフ現象、ハードル効果

心理学の9分類に続き、優先して理解しておきたい64の理論を事例を交えながら解説します。先の9分類で代表的な理論として挙げたものも含みます。

本項では優先すべき理論40~42として、ネットワーク効果、バーダー・マインホフ現象、ハードル効果を解説します。

ネットワーク効果(Network Effect)

ネットワーク効果とは、製品やサービスの価値が、その製品やサービスを利用する人の数が増えるにつれて高まる現象です。多くの人が利用するほど、価値が上がり、さらに多くの人を引き付けることになります。

  • ソーシャルメディアプラットフォーム:利用者が増えることで、プラットフォームの価値が高まります。FacebookやInstagramは、友人や知人が多く利用していると、新しいユーザーも参加しやすくなり、コミュニティがさらに拡大します。

  • オンラインマーケットプレイス:売り手と買い手が多くなることで、取引の価値が高まります。eBayやAmazonは、多くの出品者と購入者が集まることで、商品の選択肢が広がり、取引が活発化します。

  • メッセージングアプリ:ユーザーが多いほど利便性が増します。WhatsAppやLINEは、多くの友人や家族が利用することで、メッセージのやり取りが簡便になり、新規ユーザーを引き付けます。

バーダー・マインホフ現象(Baader-Meinhof Phenomenon)

バーダー・マインホフ現象とは、一度何かを認識すると、その後もそれに関連する情報を頻繁に目にするように感じる現象です。新しい情報に気づいた後、それが日常生活で頻繁に現れるように思えることを指します。

  • 広告の反復表示:繰り返し同じ広告を表示して、認知度を高めます。オンライン広告で同じ製品のバナー広告を繰り返し表示し、顧客がその製品を頻繁に目にすることで、記憶に残りやすくなります。

  • プロダクトプレイスメント:映画やドラマの中に、製品を頻繁に登場させます。映画やテレビドラマなどで、特定のブランドの車や飲料が繰り返し登場することで、視聴者にそのブランドの認知を高めます。

  • 新製品の認知キャンペーン:新製品発表後に、関連広告を集中して展開します。スマートフォンの新モデル発売後、インターネットやテレビで関連広告を集中して表示し、顧客がそのモデルに関連する情報を頻繁に目にするようにします。

ハードル効果(Hurdle Effect)

ハードル効果とは、何かを達成するために障害や困難があると、その障害を乗り越えたときの達成感や満足感が高まる現象です。顧客がわずかな努力を要する場面で、達成感を得やすくなります。

  • ポイント集め:購入ごとにポイントを集め、一定数集まると報酬がもらえる仕組みです。スターバックスが行っているリワードプログラムでは、顧客は購入するたびにポイントを貯め、一定数のポイントで無料のドリンクや特典を得ることができます。

  • クイズやゲーム:クイズやゲームを通じて製品やブランドに対する知識を深め、達成感を提供します。オンラインで開催されるブランドに関するクイズに参加し、正解するとクーポンや割引がもらえるキャンペーンなどがあります。

  • アンロック式の割引:一定額以上の購入や特定の条件を満たすと、割引が適用されます。ファッションブランドのオンラインショップで、一定額以上の購入で次回使える割引コードが発行されるプロモーションなどがあります。

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《西口一希》

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