最新記事(64ページ中2ページ目)
有名な専門家の言葉が、判断停止の理由になる ―罠9:権威と根拠の混同
専門家の言葉には、学ぶ価値があります。しかし肩書や評判は、その言葉が自社に当てはまる証拠ではありません。誰が言ったかを主張が正しい根拠と取り違えるのが、この罠です。
全員が賛成した企画なのに、なぜ売れないのか ―罠8:賛成と検証の混同
会議で全員が賛成した企画は、気持ちよく通ります。しかし賛成の多さは、顧客に受け入れられる証拠ではありません。賛成が集まったことを成立の検証と取り違えるのが、この罠です。
マーケティング部が、広告の手配部門になっている ―罠7:販促とマーケティングの混同
広告や販促の運用は、マーケティングの一部です。しかしその部分だけを任され、顧客、商品、価格、利益の議論には加わらない場合、販促の運用をマーケティングそのものと取り違えてしまう。それが今回の罠です。
去年の勝ちパターンが、今年も通用するとは限らない -罠6:成功体験の固定化
一度ヒットした商品や施策は、今年も受け入れられると期待したくなります。しかし顧客の生活は動いており、去年役立った場面が今年もあるとは限りません。売れた実績と今も役立つ理由を取り違えるのが、この罠です。
成功企業のまねをしたのに、失敗する -罠5:成功条件の見落とし
他社で成功した施策は、自社にも取り入れたくなります。しかし外から見えるのは施策の形だけで、成功を生んだ条件は見えません。見えた施策が成功の理由そのものだと取り違えるのが、この罠です。
競合には勝っている。それでも顧客に選ばれない -罠4:顧客の視界で見ていない
自社と競合の商品を比べ、勝っている点を顧客に伝える。それ自体は当然の仕事です。しかし顧客が比べている相手は、比較表の中にいるとは限りません。競合との比較表が顧客の選択肢そのものだと取り違えるのが、この罠です。
フレームワークは埋まったのに、戦略がない -罠3:分析と決断の混同
フレームワークは、状況を整理する道具です。しかし欄が埋まった時点で何をするかまで決まったように感じてしまいます。分析が整っただけなのに、決断まで済んだと取り違えるのが、この罠です。
すべてを重要としたのに、なぜ仕事が進まないのか ―罠2:優先順位の不在
目標に近づくほど、やるべきことは増えます。しかし現場が使える時間は増えません。順位を並べただけで、時間の配分まで決めた優先順位があると取り違えるのが、この罠です。
罠1:目的の欠如:「何をやるか」は決まった。「何のためにするのか」がない
この連載「ビジネスの罠と解決法」では、仕事で正しいと思って選んだことが、なぜ期待した結果につながらないのかを考えます。判断を誤る理由を理解し、ご自身の仕事で何を確かめ、どう動くかを決められることを目指します。初回の罠は「目的の欠如」です。
AIがどれだけ進化しても変わらない「マーケティングの6原則」とは——西口一希講演
2026年9月10日に開催された「AI Marketing Day 2026」で、西口一希が「マーケティングの原理原則をAIに宿す」と題した基調講演を行いました。AIがどれだけ進化しても変わらない6つの原則と、自身の思考回路をデータベース化した「Wisdom AI」の現在地について、講演の内容を再構成してお届けします。
