マーケティング手法大全 トップマーケターを目指す人が知っておきたい12分野115種のメソッド

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書籍『マーケティング手法大全』(2025年5月21日発売)を上梓しました。本書は実務知識を整理し115種の手法を網羅的に解説。複雑なマーケティングの全体像を把握するためのガイドとして、特に学生や実務者に役立つ内容です。
マーケティング手法大全 トップマーケターを目指す人が知っておきたい12分野115種のメソッド
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この度、マーケティングに関する書籍『マーケティング手法大全 トップマーケターを目指す人が知っておきたい12分野115種のメソッド』(2025年5月21日発売)を上梓させていただきました。

本書は私、西口一希が過去8年間に410を超える会社のマーケティング相談に関わらせていただく中で、整理してきた知識をまとめたものです。

先人たちの知識やノウハウを体系的に網羅

本書でご紹介するのは、新しいマーケティング理論やノウハウではありません。 すでに多くのマーケティングの先人たちが発表され、長年の実務の中でその有用性が認められてきた知識やノウハウに焦点を当てています。

インターネットやスマートフォンの登場以降、マーケティングの世界は驚異的なスピードで多様化・複雑化しています。「マスマーケティング」から「1to1マーケティング」「インターネットマーケティング」「ウェブマーケティング」「モバイルマーケティング」「SNSマーケティング」「データドリブンマーケティング」……など、数多くの「OOOマーケティング」と呼ばれる手法が次々と登場し、その全体像を掴むことは容易ではありません。

マーケティングには、会計財務における損益計算書(PL)や貸借対照表(BS)のような、業界共通の明確なルールや定義、実務プロセスが確立されているわけではないため、マーケティングの定義や役割は、企業や組織、担当者によって様々に解釈されがちです。

このような状況において、多くのマーケター、特にこれからマーケティングを学ぼうとされる方や、実務で様々な手法に取り組む方々が、情報の洪水の中で戸惑いを感じていらっしゃるのではないでしょうか。

これからAIがマーケティング実務に活用され、様々な業務を自動化しブラックボックス化していく中で、ますます、マーケティング全体像は掴みにくくなると思います。本書は、そうした課題意識から生まれました。

本書の目的は、先人たちが築き上げ、実務で有効性が証明されてきた数々の個別のマーケティング知識やノウハウの関係性を解き明かし、それらが織りなす全体像を、いわば「地図」のように示すことです。 複雑化するマーケティングの世界において、少しでも道筋を示せるような「ガイドブック」であり、必要な知識をすぐに参照できる「辞書」のような存在になれれば、という想いを込めて執筆いたしました。

具体的には、まずマーケティングの土台となる知識と、どのような業種・組織にも共通しうる基本的な実務プロセスの構造を、できる限りシンプルかつ包括的に定義し、図解することを試みました。その上で、巷にあふれる多種多様なマーケティング手法の中から、実務において特に重要だと考えられるものを私なりに選び出し、12の分野に24種のマーケティングに分類、それらを含む合計115種類の手法を網羅的に解説しています。

これには、私が提唱してまいりました「顧客起点マーケティング」や、今後重要性が増すであろう急速に進化しつつある「AIマーケティング」に関する考察も含まれておりますが、これらも既存の知識体系との関連性の中で位置づけています。

こんな人に読んでほしい

本書を通じて、マーケティングの最も基本となる3要素(WHO、WHAT、HOW)、実務プロセスの基本(R-STP-MM-I-C (リサーチ ー セグメンテーション・ターゲッティング・ポジショニング ー マーケティングミックス ー インプレメンテーション(実行) ー コントロール(管理))、そして115種類の「OOOマーケティング」が、大きなマーケティングの体系の中でどのように関係し位置づけられるのかをご理解いただく一助となれば幸いです。

いわば、これまでに先人が築かれてきた知識と知識をつなぐ構造と関係性を整理し、活用法を解説することに重点を置いた、マーケティングの全体像を把握するためのガイドブックであり、実践的な辞書なのです。このような方に、特にお役立ていただけるかもしれません。

  • マーケティングの全体像を整理したい学生や初学者の方:複雑なマーケティングの世界を俯瞰するための地図として

  • マーケティング手法を実務に活かしたい方:各手法の定義や活用事例を参考に、ご自身の業務への応用を考えるヒントとして。

  • マーケティング手法を調べる際に辞書的に活用したい方:数多くの手法を体系的に整理し、解説しているため、必要な情報を参照する手引きとして

  • CMOを目指されている方:マーケティングの知識体系を網羅的に捉え、戦略的な思考を深めるための土台として

もちろん、本書がマーケティングのすべてを語り尽くせるものではありません。しかし、皆様がマーケティングを学び、実践していく上での、ささやかな羅針盤のような役割を果たすことができれば、著者として望外の喜びです。お手にとっていただき、皆様のマーケティング活動の一助となれば幸いです。

マーケティング手法大全 トップマーケターを目指す人が知っておきたい12分野115種のメソッド(Amazon)

《西口一希》

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