書籍紹介:『ブランディングの誤解 P&Gでの失敗でたどり着いた本質』

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ブランディングに対する誤解や過剰な期待からくる失敗を、著者の経験を交えて解説する書籍『ブランディングの誤解 P&Gでの失敗でたどり着いた本質』。具体的事例を通じて効果的なブランディング手法を紹介します。
書籍紹介:『ブランディングの誤解 P&Gでの失敗でたどり着いた本質』

ベストセラー『顧客起点マーケティング』の著者で、Wisdom-Betaの責任編集を務める西口一希の新刊『ブランディングの誤解 P&Gでの失敗でたどり着いた本質』(日経BP)が12月13日に発売になりました。

「ブランディング」という言葉ほど、多くの誤解をはらんでいるマーケティング用語はありません。

最大の誤解は「ブランディングをすれば売り上げが上がったり、業績が回復したりする」という過剰な期待にあります。ブランディングの成功例として必ず挙げられ、広告業界で伝説的と称される米アップルの「1984」や「Think different」ですら、直接業績への影響はほとんどなかったことをご存じでしょうか。

そうした過剰な期待を抱きながら、ブランディングの成果を業績と直結する指標できちんと効果分析されているケースは非常に少ないのが現状です。

筆者もプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)に所属していた20代のころに、「ブランディングの誤解」による数多くの失敗を経験しました。

ブランディングの測定指標にも悩みました。一般的にブランディングの指標としては認知度、好感度、NPSなどがよく使われます。ただ、これらの数値が高くなっても、必ずしも事業がうまくいくわけではありませんでした。ずっと「ビジネスの今後を予測できるような先行指標がほしい」と考えていました。

本書では、既存のブランディング論やブランド論に関する解説は最小にし、数々の有名な巨大ブランドがつくり出す誤解や罠の解説を含めて、具体的な事例を用いて、ブランディングの効果を最大化するための考え方を紹介。どのように目的を設定すべきか、中小企業が目指すべきニッチブランドとは何かなど、誰もが実務活用できる「ブランディング」を解説します。

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《西口一希》

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