高年収パワーカップルの「n=1」購買データ公開 コンビニで爆買い
パワーカップル&パワーシングル消費の実態 第1回/全8回 ー 令和の高年収世帯の消費に迫る本特集。初回は、夫婦共働きで世帯年収が高い「パワーカップル」の消費実態を深掘りしていく。大手マーケティング・リサーチ会社のマクロミルのデータから具体的な個別のパワーカップル(n=1)のデータを抽出し、非パワーカップル世帯との比較も通じ、生々しい購買の実情に迫る。
この記事は、日経クロストレンドの2024年8月の有料会員の記事ランキング1位の記事です。
高年収の共働き夫婦「パワーカップル」の消費実態に焦点を当てた特集の第1回で、マクロミルの調査データを基に、パワーカップルと一般世帯の違いを平均的なまとめデータの比較だけでなく、消費行動や意識を具体的な人物を取り上げてn=1で分析し、購買チャネルや商品単価の違いに迫っています。
ここでいう「パワーカップル」とは、世帯年収1400万円以上で、夫婦共に年収700万円を超える世帯を指すセグメント分類ですが、1980-90年代にもDINKS(ディンクス)という同じようなセグメント分類が話題になっていたことを思い出しました。「Double Income No Kids」の略で、共働きで子どもがいない夫婦を指し、経済的にゆとりのあるライフスタイルを表現する言葉として広まり、DINKS向けのマーケティングが流行りました。
この手の分類は、言葉がキャッチーでメディアや広告業界では話題にはなるけど、ステレオタイプに平均化されたセグメント特徴は、解像度が緩すぎて、具体的なアクションに繋がりにくいことが多いです。しかし、この記事では、具体的な個人の購買行動や意識もN1で取り上げていることで、マクロとミクロの解像度の組み合わせで理解が深まり、読むだけでいろんなアイデアが浮かびます。
具体例として、53歳女性のコンビニでの購買行動や、51歳男性が朝にトマトジュースを購入する理由などが挙げられ、一般世帯との比較もされています。パワーカップルは、増加傾向にあり、将来的に重要な消費者層になると見込まれ、コンビニだけでなく、百貨店や高級品に対する消費行動や、富裕層の購買力についても触れられており、マーケティングにおいて無視できない層だとされ、個人的にも共感します。
企業によっては、この層を人口全体の中での小規模なニッチセグメントだと捉えるのか、徹底的に集中すべき顧客セグメントとして捉えるかの温度差がありそうですが、個人的には、このセグメントで強い価値を作れるかどうかが、結果として大きな売上を実現できるかどうかの力量を決めそうに思います。
素晴らしい記事をお読みいただければと思います。
高年収パワーカップルの「n=1」購買データ公開 コンビニで爆買い
パワーカップル&パワーシングル消費の実態 第1回/全8回 ー 令和の高年収世帯の消費に迫る本特集。初回は、夫婦共働きで世帯年収が高い「パワーカップル」の消費実態を深掘りしていく。大手マーケティング・リサーチ会社のマクロミルのデータから具体的な個別のパワーカップル(n=1)のデータを抽出し、非パワーカップル世帯との比較も通じ、生々しい購買の実情に迫る。
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