
編集部より:Wisdom-Betaでは書籍『The History of Jobs & Apple 1976~20XX スティーブ・ジョブズとアップル 奇跡の軌跡(MAC LIFE 特別編集)』(元MAC LIFE編集長 株式会社クリエイシオン代表取締役 高木利弘氏著/株式会社晋遊舎)の一部記事と図版、画像の利用許諾をいただき、参照・活用させていただいています。改めて、厚く感謝申し上げます。
2011年、スティーブ・ジョブズの引退に伴い、ティム・クックがAppleのCEOに正式に就任しました。クックのリーダーシップの下、Appleは引き続き成長を続け、製品ラインナップの拡充とグローバル市場での展開に注力しました。2012年には「iPhone 5」を発表し、さらに大画面化したモデルである「iPad mini」もリリースしました。
2013年に、新しい製品ラインとして「iPhone 5s」と「iPhone 5c」を発表し、特に5sでは初めて指紋認証機能「Touch ID」を導入しました。また、この年にはAppleが初めて64ビットアーキテクチャをiPhoneに搭載するなど、技術革新を続けました。
2014年に、「iPhone 6」および「iPhone 6 Plus」を発表し、画面サイズをさらに拡大しました。このモデルは大ヒットしスマートフォン市場における支配力を強化しました。
2015年には、「Apple Watch」の発売により、Appleはヘルスケアやフィットネス分野への進出を強化しました。同年、「Apple Music」サービスを開始し、音楽ストリーミング市場にも参入しました。これにより、Appleのエコシステムはさらに拡大しました。
2016年に、「iPhone 7」と「iPhone 7 Plus」を発表し、防水性能の向上やカメラの強化、ヘッドフォンジャックの廃止など、さらなる進化を遂げました。また、同年に、Appleは「AirPods」を発表し、ワイヤレスオーディオ市場でも成功を収めました。
2017年に、「iPhone X」を発表し、デザインを大幅に刷新しました。特に顔認証機能「Face ID」の導入や、ホームボタンを廃止した全面ディスプレイデザインが注目されました。同年、「HomePod」を発売し、スマートスピーカー市場に参入しました。
2018年に、「iPhone XS」「iPhone XS Max」「iPhone XR」を発表し、製品ラインナップの多様化を図りました。また、Appleはこの年に時価総額が1兆ドルを超え、史上初の民間企業としての快挙を達成しました。
2019年は「iPhone 11」シリーズを発表し、特にカメラ機能の強化が評価されました。同年、Appleは「Apple TV+」というビデオストリーミングサービスを開始し、コンテンツ制作・配信事業にも力を入れ始めました。また、Appleはサブスクリプションベースのサービス事業を拡大し、「Apple Arcade」「Apple News+」などを展開しました。
2020年は、 iPhone 12」シリーズを発表し、5G通信対応を実現しました。同年、自社開発のM1チップを搭載したMacBookを発表し、コンピュータの性能と省電力性能を大幅に向上させました。さらに、パンデミックの影響下でリモートワークやオンライン学習が普及する中、Appleの製品とサービスの需要はさらに高まりました。
2021年は、「iPhone 13」シリーズを発表し、カメラ機能のさらなる向上やバッテリー性能の改善が行われました。また持続可能性への取り組みを強化し、再生可能エネルギーの使用拡大や、製品のリサイクルプログラムを推進しました。
2022年は、「iPhone 14」シリーズを発表し、新しいデザインと性能向上が話題となりました。また、Appleは自社開発のM1チップに続くM2チップを搭載したMacBookを発表し、コンピュータの性能をさらに向上させました。加えて、Appleは拡張現実(AR)や仮想現実(VR)技術への投資を強化し、新しい分野への進出を模索しました。
2023年は、「iPhone 15」シリーズを発表し、さらに進化したカメラ機能やAIベースの機能が搭載されました。また、AppleはAR/VRヘッドセットの「Apple Vision Pro」を発表し、メタバースや拡張現実市場への本格的な参入を図りました。
2024年は、さらに新しい製品やサービスを展開し続けており、特にAI技術の進展やサステナビリティへの取り組みが企業戦略の中心となっています。
売上推移
2011年-2014年:売上は継続的に増加し、2014年には約1,829億ドルに達しました。iPhoneの強力な販売とiPadの成功が収益の主な原動力でした。
2015年-2020年:売上は緩やかに増加し、2020年には約2,741億ドルに達しました。特にiPhone、Apple Watch、サービス部門(Apple Music、App Store、iCloudなど)が成長の主軸となりました。
2021年-2024年:売上はさらに拡大し、2024年には約4,000億ドルに達すると予測されています。製品ラインナップを拡充し、サービス事業も急成長しました。特に5G対応のiPhone、Apple Silicon搭載のMac、Apple Watch、Apple TV+などが好調でした。
年表
2011年
8月24日:スティーブ・ジョブズCEOの引退、およびCOOだったティム・クックのCEO就任を発表
10月4日:公式イベント「Let’s talk iPhone.」が開催、ティム・クックが初めて製品プレゼンに登場。iPhone 4Sを発表

10月5日:スティーブ・ジョブズ、すい臓がんにより死去
10月14日:iPhone 4S 発売

2012年
3月16日:iPad 第3世代 発売
9月21日:iPhone 5 発売 ディスプレイが従前の3.5インチから4.0インチに

10月23日:iPad 第4世代、iPad mini 発表
2013年
9月20日:iPhone 5s、および廉価版で豊富なカラーバリエーションのiPhone 5c 発売

10月16日:Apple Pay、米国で運用を開始 iPhone 6およびiPhone 6 Plusが搭載するTouch IDを使って利用できるiPad Air 2、iPad mini 3を発表
2014年
8月1日:Beats Electronicsを買収
9月19日:iPhone 6、iPhone 6 Plus 発売 ディスプレイが4.7インチ、Plusは5.5インチに

2015年
4月24日:Apple Watch 発売 OSは「Watch OS」を採用。内蔵アプリとして、メッセージ、電話、メール、カレンダー、アクティビティ、ワークアウト、マップ、Passbook、Siri、ミュージック、リモートカメラ、Remote、天気、株価、写真などを搭載。App Storeでのアプリ追加にも対応

9月9日:12.9インチiPad Pro、iPad mini 4を発表
9月25日:iPhone 6sを発売。カメラ1200万画素。画面を長押ししてメールなど各種情報を閲覧できる「3D Touch」が搭載に

2016年
3月21日:9.7インチiPad Pro 発表
3月24日:iPhone SEを発売。4.0インチの小型モデル
9月25日:iPhone 7、iPhone 7 Plusを発売。サイズは4.7インチ、Plusは5.5インチ。イヤホンジャックが廃止

12月13日:AirPodsを発売

2017年
4月10日:新本社Apple Park(アップル・パーク)が、カリフォルニア州クパチーノ市にオープン

9月22日:iPhone 8、iPhone 8 Plus 発売。ワイヤレス充電に対応

11月3日:iPhone X 発売 全面ディスプレイモデルに。ホームボタンが廃止、顔認証搭載

2018年
9月21日:iPhone XS、iPhone XS Max 発売 ディスプレイがそれぞれ5.8インチ、6.5インチへ
10月26日:iPhone XR 発売 6.1インチで豊富なカラーバリエーション。写真のボケを後から調整可能に

2019年
9月20日:iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Max 発売 超広角や望遠などカメラ性能向上

2020年
4月24日:iPhone SE(第2世代) 発売
10月23日:iPhone 12、iPhone 12 Pro 発売 5Gに対応
11月13日:iPhone 12 Pro Max、iPhone 12 mini 発売

2021年
9月24日:iPhone 13、iPhone 13 mini、iPhone 13 Pro、iPhone 13 Pro Max 発売

3月18日:iPhone SE(第3世代) 発売
2022年
9月16日:iPhone 14、iPhone 14 Pro、iPhone 14 Pro Max 発売

10月7日:iPhone 14 Plus 発売
2023年
6月5日:WWDC(Worldwide Developers Conference)2023の基調講演で、ARヘッドセット型のApple Vision Proを発表

9.22 iPhone 15、iPhone 15 Plus、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max 発売

2024年
2月27日:プロジェクトタイタン(電気自動車(EV)開発)から撤退
6月10日:「WWDC 2024」で、人工知能(AI)の全面刷新し「Apple Intelligence」と名付けられたAIをベータ版として提供することを発表

8月:卓上型ロボット開発の噂がリーク
編集部より:Wisdom-Betaでは書籍『The History of Jobs & Apple 1976~20XX スティーブ・ジョブズとアップル 奇跡の軌跡(MAC LIFE 特別編集)』(元MAC LIFE編集長 株式会社クリエイシオン代表取締役 高木利弘氏著/株式会社晋遊舎)の一部記事と図版、画像の利用許諾をいただき、参照・活用させていただいています。改めて、厚く感謝申し上げます。
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