5segs で考える「良い売上・悪い売上」シミュレーション

本稿では、5segsのフレームワークを用いて、シミュレーションを交えて良い売上と悪い売上の影響を考えていきます。シミュレーションの目的は、具体的に顧客構造と売上と利益、その継続性を、可視化して理解することです。
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5segsで見る4つの成長戦略

世の中のビジネスのほとんどは、2章で解説した、顧客との継続的な取引で成り立つ継続購入型ビジネスです。1回きりで関係が終わってしまうビジネスは、実は世の中では少数派で、単発購入型ビジネスに該当します。

序章で紹介しましたが、5segsを継続的なビジネスの「顧客の状態変化」として捉えると、成長戦略として取り組むべきは、おのずと次の4つの方向性に整理できます(図1)。

  1. ロイヤル顧客の強化

  2. 一般顧客のロイヤル化

  3. 新規顧客の獲得

  4. 離反の防止・復帰

これらの戦略はどれも重要ですが、特に多くの企業で予算やリソースが割かれがちなのが、最初の3つ、つまり①ロイヤル顧客の強化、②一般顧客のロイヤル化、③新規顧客の獲得でしょう。

そこで、これら3つの活動に焦点を当てて、良い売上と悪い売上という観点から、それが事業の利益にどう影響するのか、簡単な数値シミュレーションを使って説明してみます。


《西口一希》

『良い売上、悪い売上』読者特典コンテンツ