

8.ブランドの基盤や本質に関連
「ブランド・ブランディングに関する158語彙:8分類と62の優先語彙」で紹介した8分類に沿って、非優先の96語彙を解説しています。ここでは「分類8.ブランドの基盤や本質に関連するもの」として、ブランドピラー、ブランドフィロソフィーなど7語彙を解説します。
ブランド・ブランディングに関する158語彙を、これですべて解説しました。ぜひ、実務に役立ててください。
ブランドエコシステム(Brand Ecosystem)
ブランドが関わるすべての要素(製品、サービス、パートナー、顧客)を統合し、ブランド全体の価値を高める仕組みを指します。
事例1:Appleは、ハードウェア、ソフトウェア、サービスを連携させ、強力なブランドエコシステムを確立しています。
事例2:Googleは、検索、広告、クラウドサービスを連携させてエコシステムを展開しています。
事例3:ソニーは、エンターテインメント製品とコンテンツを連携させたブランドエコシステムを構築しています。
ブランドピラー(Brand Pillar)
ブランドの基礎となる価値やコンセプトを支える柱。ブランドの信念や特徴を表します。
事例1:パタゴニアのブランドピラーは、環境保護と持続可能なビジネスです。
事例2:Appleのブランドピラーは、革新とデザイン性です。
事例3:資生堂のブランドピラーは、美と健康を追求する姿勢です。
ブランドビルディングブロック(Brand Building Block)
ブランドを構築するための基本的な要素。これらが結集して、ブランド全体が形作られます。
事例1:Appleは、ユーザー体験、製品デザイン、マーケティングをビルディングブロックとしています。
事例2:ナイキは、製品性能とアスリートのストーリーをビルディングブロックにしています。
事例3:無印良品は、シンプルさと品質をブランドビルディングブロックとしています。
ブランドファミリー(Brand Family)
同じ企業が展開する複数のブランドや製品ラインの集合体。これらは同じビジョンや価値観を共有します。
事例1:P&Gは、シャンプーや洗剤など、複数のブランドファミリーを持っています。
事例2:ユニリーバは、食品やパーソナルケア製品のブランドファミリーを展開しています。
事例3:資生堂は、スキンケア、メイク、フレグランスなどのブランドファミリーを持っています。
ブランドフィロソフィー(Brand Philosophy)
ブランドの根本的な信念や価値観。企業やブランドがどのような理念に基づいて行動するかを示します。
事例1:パタゴニアは、環境保護と持続可能なビジネスをフィロソフィーにしています。
事例2:Appleは、シンプルさと革新をブランドフィロソフィーの中心に据えています。
事例3:ソニーは、技術革新を通じて人々に感動を与えるというフィロソフィーを持っています。
ブランドベースライン(Brand Baseline)
ブランドの基準となる要素や指標。ブランドパフォーマンスを評価する際の基礎として機能します。
事例1:コカ・コーラは、ブランド認知度や市場シェアをベースラインとして評価しています。
事例2:Appleは、製品品質と顧客満足度をブランドベースラインに設定しています。
事例3:トヨタは、品質と信頼性をベースラインとしてブランド価値を評価しています。
ブランド志向 (Brand Orientation)
企業が、どの程度ブランドを中心に経営戦略を展開するかを示す考え方を指します。
事例1:Appleは、すべてのビジネス活動においてブランド志向を徹底しています。
事例2:ナイキは、ブランド価値の維持と拡大に焦点を当てています。
事例3:パナソニックは、ブランドを中心に技術革新と製品開発を進めています。
まだ会員登録されていない方へ
会員になると、既読やブックマーク(また読みたい記事)の管理ができます。今後、会員限定記事も予定しています。登録は無料です