AI時代のマーケティングは「伝えること」「売ること」が主要な論点となっています。しかしいまこそ、「マーケティングとは何か」という定義の見直しが必要ではないかと思います。

AIがビジネスや社会に与える影響を理解するために様々な書籍や記事を読んできました。AIを活用した経営、組織、そしてマーケティングと、分野を横断しながら読み進める中で、マーケティング分野において、ひとつの共通した構造が前提となっているように思うようになりました。
特にマーケティングを主題とした書籍や記事では、「AIを活用してどう伝えるか」「AIを活用してどう売るか」を最適化することがAI時代のマーケティングである、という前提です。AIは「伝えること」「売ること」を高精度に効率化する手段として位置づけられており、その活用法を解説することが「AI時代のマーケティング」の主要な論点となっています。
このマーケティングは「どう伝え、どう売るか」である、という前提そのものを問い直している書籍や記事は、少なくとも私が手にした範囲では、ほとんど見当たりませんでした。しかしこの前提こそが、AI時代において最も問われるべき点ではないかと感じるようになりました。それが、この文章を書くにいたった背景です。